Train Simulator Impression

(−1999年前半 )(1999年後半−) (TrainSimulatorPLUS)



■ JR中央線201系
   
 

初作品にしては良い出来。
ただ、効果音のほとんどが本物でないため少々チャチな感じが否めない。

ひたすら駅を無視して暴走できる作品でもあります。最高速は100km/h。信号機は「進行」のみ。特急電車にカメラを据え付けたため、視点が高くて少々違和感が。そのためか、運転区間も特急が安定して走る区間だけである。

試験は減点方式で4段階。ダイヤ、停止位置、ブレーキ使用回数などがチェックされる。なお、クイズに全問正解しないと最終試験は受けられない。最終的には好きに停車駅を決められる「フリー走行」ができるようになる。
(要するに、止まったらドアが開く、通り過ぎたら通過と見なす)

 

■ JR東海道線211系
■ JR東北本線211系
   
 

 こちらも同様に、営業列車にカメラを搭載。
 途中区間のみの運転となっています。



■ 小田急電鉄5000系
   
 

10年前の運転映像を提供され、それをもとに構成。ちなみに運転訓練用の撮影映像らしい。
音は少々本物になり、運転士の喚呼も現職さんが。しかし小田急って、喚呼渋すぎ・・・(笑)。
最高速は95km/h。場内減速、場内注意が出る。速度制限もあり。



■ ドイツ・ライン川左岸線
   
 

機関車を運転する。電車と違ってマスコンは28段あって、1段ずつ上げて最終的に120km/hに到達します。おまけとして空撮映像とかも見られます。
ただ・・・見知らぬ土地を運転するのはすごく暇かも・・・(笑)
ドイツ語で喚呼してくれるかと思ったのですが、運転士は黙っていました。



■ 相模鉄道本線9000系
   
 

会社完全協力による運転映像を使用。
走行音がやや軽い感じがする。区間ごとに最高速が決められており、越えると即運転中止という、ちょっとイヤな作りだったりする(笑)。

各駅停車が4レベル、最後に急行が運転できる。最高速は95km/h。終点の海老名駅は車止めですが、全開で突っ込むことはできません、念のため(^^;

連結ゲームや、特別試験といった新しい試みも搭載。 カーブによる速度制限が設定されたが、いきなり制限がかかるから不評だったらしい。最後の試験中には踏切で緊急停止が出る。

試験は、ダイヤ、ブレーキ使用回数、停止位置をチェックされる。レベルごとに基準があり、越えると即不合格になる。また、クイズもあり正解しないと急行の試験が受けられない。



■ 南部縦貫鉄道
   
 

レールバスだ!(笑)
最高速度は50km/hと控えめですが、視点が低いためにそんなに遅いとは感じません。1速〜4速のギアを操作して動かす気動車は、バスを運転している気分。さすがバス、非常ブレーキをかけようものなら凄まじい制動が・・・。
都会の喧噪を忘れて、せつない気持ちになれる作品です。自然へと還って、東北の雪原を駆けてみませんか?



■ 京浜急行600形
   
 

お薦めしたい作品です。総延長65kmとシリーズ最長。(品川−三崎口)
普通・急行・特急・快速特急があり、快速特急は120km/hまで出せる。速度制限が多いが、予告がついたためプレイしやすいです。なお、区間が長いがために(約1時間)試験は失敗すると大惨事。だが、敗者復活クイズという形で、2択クイズに正解すると続けられます。それと、ビデオのデータレートが少々低めで、かなり画面が荒いのが欠点

この作品より運転試験から「ブレーキ使用回数」の項目が削除されました。速度制限、ダイヤ15秒以内、停止位置1m以内を守らないと即不合格となります。



■ JR四国(121,213系)
   
 

初の2路線を搭載した作品。
高松から発車し、坂出で普通電車は琴平方面、瀬戸大橋線は岡山方面に分岐。まず普通電車で試験を受け、快速が運転できるようになります。カーブ半径による制限があり、慣れないと制限速度がわからない・・・(笑)。(例:半径500→制限90km/h)
ダイヤに余裕があるので、悠々と走ることができます。瀬戸大橋線は眺めが楽しいが、橋を渡りだしたら暇になる(笑)。早着すると鳴ったりするATS(確認しないと運転中止)や、讃岐なまりの運転士も結構楽しいです。

普通電車は2両編成。いつもの感覚でやると大オーバーラン。こちらは、加減速度を忠実に再現したがそれゆえ加速が遅くてイライラするかも。初めてエンディングがつきました。

試験は減点方式。停止位置、ダイヤ、後退運転が減点対象で、一定値を越えると不合格になります。


■ 西武鉄道(2000N,10000系)
   
 

さまざまな試みが投入され、リアリティあふれた作品。まず、普通・準急・急行をクリアし、特急型車両に乗れるようになります。
この作品から、ムービーがCinepakからIndeoになり、鮮明画像でグー。カーブ半径による速度制限があり、慣れるまでは少し大変かもしれません。試験は減点方式、一定以上で不合格。

ブレーキをかけると減る圧力、コンプレッサーの作動などがリアルで良いです。全作同様、早着すると定時まで出発が赤信号になったりします。

駅停車時、対向列車が止まってると不自然なのでかぶらないように配慮されてます。速いCD-ROMドライブで起こる、コマ落ち現象の対策ソフトも同封。

試験は減点方式で、停止位置、ダイヤ、後退運転、構内再加速が減点対象。一定値を越えると不合格に。 なお、試験を満点でクリアすると、株式会社音楽館より認定証とプレゼントがもらえます



■ 名古屋鉄道(7000,3400系,HSST)
   
 

西武よりシステムが変わったらしくて、残り停止位置の表示がとてもスムーズです。今回は、最初から全ての種別が運転できるほか、リニアモーターカーHSSTまで運転できる豪華仕様(笑)。特に、3400系の吊り掛けモーター音はなかなかリアルです。

見所はなんといっても犬山橋。ここは全国的に珍しい鉄道併用橋で、電車が道路を走ります。今年中には消えてしまう場所。ぜひやってみましょう。

運転映像について・・・例の犬山橋では、対向車が来ると電車は止まってしまうため、車の少ない早朝に撮影が行われています。そのためか日の出前から出発するため、画面がとても青いです。さらに窓ガラスをなめる朝露、とどめは途中で日の出。まぶしくてたまりません(笑)。

時刻はお昼なのに、とても変といえば変です・・・。それさえ我慢してしまえば、けっこう面白い路線ではないでしょうか。なお、3400系の広見線は画質は良好。ブレーキ性能に凝りまくっただけあって、リアルです。

全体的に、結構面白い仕上がりになっています。警笛も3種類になって持続が可能になりましたし、制限速度の許容も、3km/hから5km/hになりました。また、停車中も運転機器の操作ができます。いままでの作品に飽きた方は、ぜひやってみましょう。

また、極悪に難しいですが全ての種別の試験で無減点を達成すると、記念品がもらえます。
(一度かけたブレーキをかけなおすと即減点。これは厳しい・・・)



■ 阪神電鉄(5500,9000系)
   
 

なんといっても映像が奇麗、音が奇麗です!(^^)
阪神編から、駅名一覧ではなく運行図表が表示されるようになりました。見やすさは少々問題があるかもしれませんが、本物っぽいです。(駅名の下に棒が引っ張ってあるだけなので、自分の位置がたまにわからなくなる(笑))

また、制限速度の許容が +3km/hに戻りましたが、制限を受けないフリー運転モードが搭載されています。練習には最適でしょう。なんといっても完全に再現されたVVVF音は必聴です。走行音も、VVVF車らしい静かな音で、滑るように走ります。耳障りな音はしません。贅沢を言えば、通過駅の喚呼も欲しかった・・・特急だと現在位置がわからなくなるので(笑)。 (運行図表には停車駅しか書いてない)
また、映像もかなり奇麗でスムーズです。停止位置標がはっきりと見えます。
地下区間では、線路を保有する神戸高速鉄道に乗り入れています。

阪神ならではの制限として、S・T・Aの表示板があり、65,45,25等の制限を受けます。
(停車駅通過防止のため。場内注意とかの代わりですね)

お約束の無減点走行は、速度計と停止位置を隠します。
唯一の救いは、時刻チェック->減点 をする駅が、西宮・尼崎など大きな駅に限られていることです。途中の小さな駅は、どんなダイヤで走っても減点はされません。また、再加速や常用急停止も減点されないので、多少楽です。


■ JR北海道(731系、キハ201)
   
 

なんだかこの2車種って、動力以外に相違点がないような・・・(笑)
さて、雰囲気はJR四国編と似ています。ただ、前作の阪神編よりも速度制限が多い!余市から小樽までは単線非電化、小樽から札幌までが電化複線です。進むにつれて都会になるんですね。単線区間は特殊閉塞で「遠方減速〜!」とかもみられます。

また、特徴として休む暇がないというのもあります(笑)
停車確認、通過確認、ATS確認、出発要求などをやらなければ先へ進めない場所もあり、(手動で番線喚呼しないと発車できない、停車確認を行わないと警報が鳴りまくるなど) 速度制限の多さと相まって、初めてだとパニックになるかも。さらに、デッドセクション通過や小樽での連結作業(見てるだけ)、最高130km/hまで出る車両など飽きさせません。言い方を変えれば、のんびり運転できずに面倒くさいかもしれません。

面白いのが、運転士の信号の見まちがい。手動で訂正しなければ減点されます。試験での減点項目は「運転時分、汽笛吹鳴、停車駅確認、停止位置、セクション、停車ショック、力行試験、ブレーキ試験」などなどなど。
速度のわりに自由度が少ないかな、というのが正直な感想です。

 




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