Train Simulator Impression

(−1999年前半 )(1999年後半−)(TrainSimulatorPLUS)



 このページでは、発売されたTSを実際に体験して報告してしまおうというものです。
 発売から1週間以内の掲載を心がけています。


■ 山手線(205系)
   
 

初のATC路線です。車内信号が表示され、オーバーしていると自動的にB7がかかり減速。なり頻繁に信号が変わるので、最初のうちは運転がガタガタになってしまいます(^^;。11両編成ということで、ブレーキも効きが悪く(100km/hからの非常制動で400m超突き進む)慣れるのにけっこうかるかもしれません。しかし速度がそんなに出ないため停車は容易でしょう。入門モードもあります。

サウンドもなかなかホンモノっぽく、ジョイント音も実物と同じ位置で音がします。転装置の音もほぼ本物ですが、ただマスコンの「コココココン」って音は頂けません(笑)。駅の発車音楽も生で収録。

また乗車率設定もあり、たくさん積むと加速が鈍ったりします。フリーモードはあらゆる事項が設定可能。放送、喚呼からドア扱い、ATC非作動までメニューで設定できます。

試験は、コメ直しや全制(B8)も減点。無減点試験ではATCブレーキも減点対象になります。上級者には物足りないかもしれませんが、いままでにない設定ができるのが新鮮でしょう。本職の方は、これで特急山手線を思いっきり堪能してください。(爆)



■ 近鉄南大阪線・吉野線(6620系・26000系)
   
   2作目の西日本の路線です。クオリティは高く、阪神であったようなVVVFの加速音もしっかりと再現されているほか、減速時の音もしっかりと聞こえます。速度制限がとても多く、メモ書きなしでは運転できないなという感じもします。また、ATSが阪神のような速度照査式なので、速度オーバーと戦いながら運転することになります。阪神は25,45km/hでの照査でしたが、近鉄では65,45,30km/hと照査速度が増えています。加えて、照査地点が信号機の約50m手前で1km/hもオーバーすると運転中止なのでヒヤヒヤします(笑)。特急では途中、列車交換と思しき運転停車も。

特徴として、停車時のスケールがあります。5m手前から、25cmきざみのスケールが現れて、±0を狙って停車させることができます。また、山手線と同じく、車掌の操作をすることができるほか、フリーモードでは細かな設定が行えます。関西ならではの、電鈴を合図に発車するといったことも再現。もちろん入門モードもあります。

サウンドも最初から最後までリアルで、運転を始めると阿部野橋にいるような感覚にもなれます。踏切の音は入っていませんでしたが、まぁ普通は気にしませんよね。で、喚呼がとにかく格好いいです。「しんこぅ。」と流れるような渋い声が運転欲をかき立てます。(爆)

運転試験に初めて定時通過という概念が取り入れられました。早通すると場内停止をくらったりする一幕も。試験は加算方式で、一定点以上には認定証がプレゼントされます。総延長65kmを収録したとのことですが、ほぼ同じ距離を収録したTS京急とは画質が全く違い、最近のTSに見られるような高品質の映像で運転ができます。


■ JR京浜東北線(209系)
   
   山手線に続き、首都圏通勤路線です。一押しは何といっても、運転状況に合わせた状態の変化。ダイヤは5本から選べますが、ラッシュ時間帯を選ぶと、ATOSによる列車間隔調整が待っていたりします。運転指令の声が聞こえるのは近鉄に続いて2作目ですね。あ、相鉄でもあったか。(笑)

 ATC指令は、どうやってシミュレーションしているのかわからないほど刻々と変化します。ラッシュ時はベルでちょっと耳が痛いかも。山手線と同じく車掌業務を行うことができます。他にも、乗客が挟まれて再開閉などという一幕も見られます。細かいところとしては、空笛と電笛を両方鳴らせるところや、勾配起動ボタンが操作できるところ(押している間ブレーキをかけ逆行防止)、電車区からの出区モードでのATC切り替えなどがあります。

 サウンドに関しては、走行音はTS山手線とほとんど変わらない気がします(^^;。ジョイントの位置などは本物の通りだとは思いますが、やっぱり低速時のざらざらした量子化ノイズが気になるかも・・・。

 モードは、FREE・EASY・EXPERTの3つがあり、Expertモードでは保安装置や乗車率、運行のスムーズさなど状況に応じた変化が。ついでに、試験でコメ直し不可など採点が厳しくなります。また、教習モードもあり、運転操作の習熟から実際に動かして列車を出区させるまでが体験できます。

 


独断で決めたトレシミュ評価(^^;
 

運転映像

サウンド

シナリオ

コメント

JR東日本3作品

★★

★☆

★★

走るだけ。試験はクイズさえ出来れば

小田急線

★★☆

★★

★★☆

映像が古くて怪しいのが難点か

ライン川左岸線

★★

★★

★★☆

機関車という点は面白いが、もう少し画質が良いと嬉しい

相模鉄道

★★★☆

★★★

★★★☆

住宅地を走り、スピードはあまり出せないが、起伏に富んでなかなか楽しい。ブレーキ性能も本物っぽくなってきた

南武縦貫鉄道

★★★

★★★

★★★

ギア操作による気動車を運転。とてもせつない気分になれます

京浜急行

★★☆

★★★★

★★★☆

東京−三浦半島と一番の大作でお薦めの作品だが、画質劣化が実に惜しい

JR四国1

★★★☆

★★★☆

★★★★

瀬戸内海を快走。路線が2つあるのも評価できる。ATSも作動してかなり良い感じ。

西武鉄道

★★★★

★★★☆

★★★★

ビデオ圧縮がIndeoになり、映像が鮮明に。残り距離の表示も軽快になっている。コンプレッサーが作動

名古屋鉄道

★★★★

★★★★

★★★★☆

最初から全種別を運転可能。停車中の機器操作が可能に。2路線あり、釣り掛け音も再現

阪神電鉄

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

VVVF音を再現し、走行音がいままでと違いまるで本物のように感じる。画質も良く、停止位置標もはっきり見える。演出も良し

JR北海道

★★★★☆

★★★★★

★★★★☆

エンジン音はよくできている。停車時間も可変になっていて良いが、速度制限や確認動作が多くて気が抜けない

山手線 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★ とにかくサウンドが細かい。設定メニューががやや多い気もするが、ワンマン運転もでき思いのままに電車を操れる
南フランス ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ 機関車を運転。ドイツ同様、少し日本国内とは操作がかなり違う。KVBなる保安装置があるが、表示がややこしいので要注意。2枚組みで準急は映像が精細
近畿日本鉄道 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★ 速度制限が多くて練習が必要だが、距離も長く映像やサウンドも高品質で、慣れてくれば楽しい。停車時の25cmきざみのスケールも良し
京浜東北線 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★ 通勤路線らしく、ダイヤの再設定や延発整理がある。45kmと路線は長いが、いろいろなことが起こるので意外と楽しい




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