Microsoft Train Simulator ファーストインプレッション


日本語版発売に先がけ、小田急線を試しにプレイしてみました。

あ・・・頭いてぇ。(笑)

まず、ブレーキがおかしいんですね。
左に動かすと「リリース」右に動かすと「ブレーキ」。これは良いんです。ブレーキハンドルの角度に応じてブレーキがかかります。しかし、なにかがおかしい。左に動かすと、緩みます。中央は保持です。右半分に動かすとブレーキがかかります。これでは自動ブレーキ・・・。しかも、加圧位置で圧力が上昇するのではなく、角度に応じて圧力が上昇する。左半分では、ブレーキの位置に応じてエアの抜ける速度が変わる。まるで、右半分が直通ブレーキ、左半分が自動ブレーキみたいな錯覚に襲われました。なお、ワンハンドル車は、これの右半分だけ。つまりブレーキは加圧であり、減圧はすべて緩めないとできないので、ちょっとだけエアを抜くということができません。HPブレーキと書いてありましたが、これは頂けませんでした。機関車はセルフラップ式なのですが・・・。



ノッチを入れると、まるで自動車のような加速です。10秒で60km/hに達しました。そのまま引っ張ると、120km/hまでまっしぐらです。LSEで試したところ、130km/hを越えます。キハ31は、下り坂で148km/h出ました。何よりの違和感は、建物がおかしい・・・どう見てもヨーロッパなんですよね。しかも、建物があるのは線路脇だけで、たまに地平線が見えたりして。




代々木上原もこの通り。
っていうか、代々木上原は高架だよ!!(笑)

うーん、外国人が実物を見ないで作るとこうなるのか。町田なんか酷いもので、ホームが70mしかありません。ロマンスカーが停車すると、お尻がはみ出て本線を塞ぎます。駅に止まると、Enterキーでドア扱いをしますが、途中で発車してもおとがめ無しです。ちなみに、(黒黒)という変な減速信号があったと思ったら、東北沢で出発注意。ゆっくりと進んだら・・・車止めに突っ込んで脱線しました。開通もしていないのに出発信号が出るとは、かなりやってくれます。本線が進行、同時に側線が注意になるのもざらです。まぁ、信号はデタラメではなく、通過すると赤に変わる等の芸当は見られますが・・・ATSは無いんだろうなぁ。

プラレールかお前は!!(笑)
他にも、キハ31はギア繋いだ途端にクリープ現象起こして駅から出て行っちゃうし、2000形のホーンはロマンスカーだし・・・。駅間がやたら短かったり(向ヶ丘遊園〜登戸なんて20秒で到着する)、それを埋めるためか停車時間がやたら長かったり(最低30秒停車)。人間、いません。対向列車、ほとんど出てきません。突っ込みどころ満載で、結構楽しめそうです。あ、新宿行きを運転すると、参宮橋で終わるのもなかなか・・・。



線路脇には、どうしても空き地が目立ってしまいます。

と、突っ込むのはこれくらいにして、画面が綺麗なのも事実です。まったり走る肥薩線を外部視点で眺めると、なんとも言えない気分になれます。また、本来機関車のシミュレーションエンジンらしいので、BNSFなどの1000t級の貨物列車を牽引する気分は最高です。連結器の操作も自在にできるため、分割・解放が好きにできます。

試しに、80km/hで走行中に40両の貨車の連結器をいきなり外し、非常ブレーキをかけてみました。次の瞬間、もの凄い衝撃が機関車を襲い、2両目の機関車が押しつぶされて脱線、転覆しました。そこに40両の貨車が次々と突っ込み・・・。




悪口言ってごめんなさい。もの凄いリアルさです。 アムトラックも運転しましたが、きちんと保安装置もついていました。運転終了時には、違反した回数、乗客がキレた回数(笑)などが表示されます。

結論としては、日本の通勤電車を再現するのにはかなり無理がありますが、機関車シミュレータとしてはなかなかの出来栄えではないでしょうか。


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