1.このソフトについて
根室本線(釧路〜帯広)を再現した運転シミュレータです。同区間を、特急スーパーおおぞら(キハ283)・普通列車(キハ40)で走行することができます。
2.運転区間・種別
このディスクの運転区間は以下の通りです(赤丸は特急の停車駅)。
3.推奨環境
OS |
Windows2000・XPが動作する環境
(WindowsVistaについては後述します) |
CPU |
Intel PentiumIII 1GHz以上 |
メモリ |
1GB以上 |
ハードディスク |
1.2GB以上 |
ソフト |
Indeo5.10ビデオデコーダ |
4.プレイ方法
setup.exeを実行すると、インストールを開始します。インストール先には約2GBの容量が必要です。インストールは、画面の指示通りに進めれば完了しますが、データ量が多いため、コピーの完了までに数分かかります。
タイトル画面から列車名を選択すると運転準備画面になりますので、メニューより『運転開始』をクリックしてください。
5.運転の方法
列車の操作は主にキーボード・マウスで行います。
逆転器・・・@
列車の進行方向を決めるものです。通常は「前進」に入れます。停車した状態でFキーで前進、Bキーで後退に入ります。また、Nキーで中立(ニュートラル)になります。「後退」は停止位置を通過した場合に用います。
マスコン・・・AB
列車の加減速制御を行います。Aに表示されているものが加速、Bに表示されているものがブレーキの状態です。それぞれ、Pが加速、Nがニュートラル、Bがブレーキを表します。
キハ283 |
力行
|
惰行
|
ブレーキ
|
非常
|
P1〜P5
|
N
|
B1〜B7
|
EB
|
キハ40 |
力行
|
惰行
|
ブレーキ
|
非常
|
P1〜P5
|
N
|
緩め・保ち・重なり・込め
|
EB
|
力行、制動それぞれをキー操作で増減できます(後述のキー操作一覧を参照してください)。惰行はニュートラルを表し、非常に入れると非常ブレーキが動作します。
各車両の運転方法 |
キハ283
ワンハンドルマスコンです。力行が5ノッチ、ブレーキが7ノッチあり、Zキーで加速側、Aキーで減速側にノッチが移動します。Qキーを押すと非常ブレーキが動作します。
キハ40
ツーハンドルマスコンで、力行は5ノッチあります。Zキーで加速+、Aキーで加速−です。通常使用するブレーキは『緩め』、『保ち』、『重なり』、『込め』の4ノッチがあり、『,』キーで−側、『.』キーで+側に移動します。「緩め」に入れると圧力が下降し、「込め」に入れると圧力が上昇します。「重なり」にすると圧力を保持します。「非常」に入れると、圧力が急上昇します。(保ちノッチは、ブレーキシリンダの圧力を保持したままブレーキ管を増圧するもので、長い下り勾配などでブレーキシリンダを込め直すのに使われます。)
本系列(キハ40 1700番台)は、北海道向けのワンマン車、キハ40 700番台のエンジンを換装して延命改造を施したもので、直結3段式の自動変速ギアを備えています。変速操作は必要ありません。
ワンハンドル・ツーハンドル操作のほか、テンキーによる操作も行うことがます。
|
|
ギア・・・C
キハ283、キハ40ともに自動変速です。ギアの状態はCに表示されますが、変速操作は必要ありません。
運転情報
運転に必要な情報は、右側に表示されます。通常は、次の駅と現在時刻を表示しています。
運転時刻
F1キーを押すと、列車の運行時刻表が表示されます。発車時刻、到着時刻を守って運行してください。再度押すと閉じます。
駅と停止位置・・・DEF
停車駅では、停止位置目標にあわせて停車してください。停止位置の200m手前になると、運転画面右側の表示Eが動き始め、残り距離が数値で表示されます。既定の位置付近に来ると停止位置目標Dが表示されるので、範囲内で停車してください。
キハ40はワンマンのため、停車後にドアキーを押してドアを開けてください。ドアランプFは、点灯=ドアが閉まっていることを示します。
ワンマン列車は、規定の停止位置に停車した状態でドアを開けると、次の駅までの距離がセットされ、停止位置表示が消えます。
表示が消えたのを確認してから発車してください。(停止位置から外れてドアを開閉すると、次の駅までずれたままとなります)
また、ワンマン列車は、車内放送を手動で行う必要があります。発車時に1回、到着時に1回、それぞれ「放送キー」を押してアナウンスを流してください。
信号機・・・G
次の信号機が視認できる位置に来ると、信号機が表示されます。
減速信号は75km/h、注意信号は55km/h、警戒信号は25km/h以下で進入してください。停止信号が出たら停止位置で止まってください。停止信号の手前に達すると、警報が鳴動します。警報が鳴動したら、5秒以内にブレーキを1段以上かけ、ATS確認(スペースキー)を行ってください。確認を怠ると非常ブレーキがかかります。ATS確認を行うと、持続チャイムが鳴り続けます。停車してからATS確認をもう一度押すと、チャイムを止めることができます。
ATSが動作して停車した場合、ブレーキハンドルを非常ブレーキの位置にして、リセットボタン(Rキー)を押すと解除されます。
中継信号は、その次の信号機の内容を表示しています。制限の場合は次が減速・注意・警戒信号、停止の場合は次が停止信号であることを意味しています。
通常の信号機
|
|
|
|
 |
 |
|
進行
|
減速
|
注意
|
警戒
|
停止
|
中継信号機
|
|
|
|
|
|
|
進行
|
制限
|
停止
|
|
|
速度制限・・・H
路線には、速度制限が設定されています。制限が近づくと数字が点滅しますので従ってください。速度が高いほど予告も早く出るほか、速度が超過していると、制限開始までの残り距離が表示されます。制限区間に入ると、点滅が点灯に変わり、区間を抜けると消灯します。
速度制限には、速度照査による制限、カーブによる制限、分岐器による制限があります。
速度照査は、表示された速度以上で進入するとATSにより非常ブレーキが動作します。直線が長く続いた後に急カーブ等がある箇所に存在します。
カーブによる制限は、車種ごとに速度が異なります。また、車種指定の速度制限では、キハ40のみ従う必要があります。
|
|
|
|
分岐器による制限
|
速度照査
|
カーブによる制限
|
車種指定制限
|
|
残り距離表示
|
EB装置
キハ283は、何も操作せずに1分が経過すると、警報のブザーが鳴動します。さらに5秒間何も操作しないと、EB装置が動作して非常ブレーキが動作します。
装置が動作して停車した場合、ブレーキハンドルを非常ブレーキの位置にして、リセットボタン(Rキー)を押すと解除されます。
キハ40は、ペダルを踏むタイプであるため、タイマーによる警報はありません。
警笛
警笛キーを押すと警笛が鳴ります。
駅ジャンプメニュー
移動メニューより駅を選択すると、停車駅にジャンプすることができます。
設定メニュー
操作説明 |
キー操作説明のウインドウが開きます。 |
解説モード |
イベント発生時、解説を画面に表示します。 |
かんたん運転台 |
マウスにて操作可能な簡易運転台を表示します。 |
喚呼音声OFF |
運転士の音声を消します。 |
キー操作一覧
キー操作一覧表(ツーハンドル車)
|
F1 |
運転時刻表の表示 |
A |
力行− |
Z |
力行+ |
, |
制動− |
. |
制動+ |
/ |
非常制動 |
F |
逆転器(前進) |
N |
逆転器(中立) |
B |
逆転器(後退) |
R |
ATS復帰(ATSの強制ブレーキが動作した場合、ハンドルを非常ブレーキ位置にしながら押すと解除されます) |
キー操作一覧表(ワンハンドル車)
|
F1 |
運転時刻表の表示 |
Z |
力行+ |
A |
力行− |
Q |
非常制動 |
F |
逆転器(前進) |
N |
逆転器(中立) |
B |
逆転器(後退) |
D |
ドア開閉 |
C |
放送 |
− |
放送巻き戻し |
R |
ATS復帰(ATSの強制ブレーキが動作した場合、ハンドルを非常ブレーキ位置にしながら押すと解除されます) |
テンキーを使うと、共にワンハンドルのような形で操作することができます。その場合、キー操作・ノッチは以下のようになります。
テンキー操作一覧表
|
8 |
力行+ |
5 |
惰行 |
2 |
力行− |
0 |
非常ブレーキ |
3 |
警笛 |
7 |
ドア開閉 |
1 |
次駅アナウンス |
ホイールマウスをお使いの方は、ホイールを回すことでノッチを変えられます。手前に回すと加速、奥へ回すと減速方向にノッチが移動します。
また、テンキーの『2』と『8』は、起動時は上図の通りですが、ScrollLockキーを押すことにより、役割を逆にすることができます。押すごとに切り替わりますので、使いやすいほうでお使いください。
6.実物との相違点について
本ソフトウェアは、2008年5月現在の根室本線を再現したものです。
実物のダイヤとは多少異なります。
7.コントローラ
「コントローラ」メニューから「電車でGO! コントローラ」を選択すると、(株)アンバランスより発売されているUSB版コントローラ(ワンハンドルマスコン)を利用することができます。ただし、以下の制限があります。
・コントローラがPCに一台目のデバイスとして接続されており、正常にセットアップされている場合にのみ動作します。
・PS2用コントローラは利用できません。
・実車とノッチ段数が異なります。
・コントローラのセットアップ状態によって、正常に動作しないことがあります。
・コントローラの利用はサポート外となります。
また、TSマスコンをシリアルポートに接続することで、運転操作を行うことができます。起動後、接続と電源投入を確認したのち、コントローラメニューより「TSマスコン(接続)」を選択してください。マスコンは力行5段、制動8段にセットしてください。なお、これについての動作は無保証とさせていただきます。
8.Q&A
Q. 運転映像が出ません/WindowsVistaの場合
ビデオ展開プログラム Indeo5.1 がインストールされていません。
A1. WindowsXPのSP1が適用されたバージョンでは、Indeoドライバが入っておりません。追加インストールするためには、Windows
Updateを実行し、「327979 推奨修正プログラム」をインストールしてください。
A2. WindowsXP+SP1を導入し、後からSP2をインストールした場合、またはWindowsVistaではIndeoドライバがシステムに登録されていません。以下のコマンドで登録を行ってください。コマンドは管理者権限で実行してください。特にVistaの場合、明示しての実行が必要です。
a) [スタート] メニューをクリックして、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
b) [名前] 欄に以下を入力し、[OK] ボタンをクリックします。→ regsvr32 ir50_32.dll
c) ir50_32.dll の DLLRegisterServer は成功しました。と表示されれば完了です。
(DVD-ROM内の iv50setup.bat に同じコマンドがあります。管理者権限で実行してください)
Q. 列車を後退させると不自然な動きをします。
A. ムービーは逆再生を想定していないため、後退するとコマが落ちたり停止位置表示がずれる場合があります。列車を後退させる必要があるときは、できるだけ速度を抑えてください。
Q. 各駅で発車まで時間があります。すぐ発車できますか?
A. 駅ジャンプメニューから各駅を選択してください。すぐに出発放送が流れます。
9.おことわり
このソフトは、同人ソフトです。サポートは行いますが、万一このソフトにより不利益が生じても責は負えませんのでご了承ください。
10.サポート
サポートは、下記のホームページで行います。
「第一閉塞進行!」http://sylph.lib.net/trainsim/
メール: trainsim@sylph.lib.net
動作不具合については、上記メールアドレスまでお問い合わせください。
11.バージョン情報
Ver.1.00 |
2009.08.16 |
初版
|
Ver.1.10 |
2009.08.29 |
運転士の音声を追加 |
Ver.1.11 |
2009.08.30 |
後退時に距離が正しく動かない不具合を修正 |
Ver.1.12 |
2009.09.09 |
上厚内到着時にエラーが発生する不具合を修正 |
Ver.1.13 |
2009.09.23 |
札内駅の喚呼誤りを修正 |
Ver.1.14 |
2011.07.09 |
厚内〜上厚内の速度制限を修正 |
12.謝辞
音声のご協力を頂きましたGino様(Midnight
Gino)、およびソフト制作でご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。
テーマ曲はNashStudioの提供です。
13.おくづけ
ディスクジャケットをご覧ください。
|